「大富豪の無垢な人質」感想

「大富豪の無垢な人質」感想/ハーレクインロマンス
アビー・グリーン著

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 かねてよりアビー・グリーンさんはやれビリヤードやの、やれアルゼンチンタンゴやので、私のフェチをおおいにくすぐって下さっておりましたが、不敬を承知で申し上げますと、今作、ヒーローが何の前触れもなしに「便宜上」ヒロインを姫抱っこした時点で「なんや同類か」って思いました。姫抱っこを唐突にぶっ込んでくる作風は絶対に似てる。間違いない。

 ヒロインの兄が騙されて冤罪で横領の犯人にされ逃亡し、ヒロインが彼の無実を晴らすためにヒーローの家に忍び込むもヒーローに見つかり……って時点で待って!失笑を隠せないのわかるけど待って本を閉じないで!そうしないと物語進まないから待って!冤罪やったら逃げずに警察に話せんかいなってとかそもそも忍び込むなとか言わないで!そこが面白いところだから!と誰ともなしに言い訳をしてしまうんですけど、ごめんなさい私が一番「えええ」って思ったんですけどね。しかしこのおかげ?でヒロインとヒーローがひとつ屋根の下にて暮らすというど萌え設定に突入するんですよ!ちょっと強引なくらいなんですか!てかその強引さがたまらんのですよ!
 今作はヒーローが典型な屈折傲慢君なんですが、わりとそこかしこでヒロインにデレていてかわいい。というかロマンス界のヒーローは赤毛ロン毛ヒロインに弱すぎる。そこがおもろいから好きなんですけど本当に弱い。今作でもスッコーンと落ちて下さったヒーローが常にヒロインのくりんくりん赤毛にムラムラしててイライラしてるんが面白い。アビー・グリーンの書くヒーローの、こういうところ大好き。そんなんで離れないと!とか自分に言い聞かせてても唐突にに姫抱っこはするし唐突にパリの綺麗な夜景とかを見せてくてわざわざ出向くし唐突に自分の上着とかかけちゃう。デレっぷりが良い。
 巷でたまに?ハーレクインは金持ち傲慢ヒーローに見初められたヒロインが愛されるだけのワンパターンな話なんじゃろ?って言われることがあるようですが、それってドラえもんが猫と少年が道具で遊ぶだけのワンパターンな話なんじゃろ?って言うのと同じで、ハーレクインもドラえもんもものっそい歴史長いのはじゃあ何故という疑問にきちんと答えてくれるん?ってよく思うんですがねえ。私個人の意見ですが、ハーレクインにしろドラえもんにしろ、人間が人間としてきちんとおもしろおかしく時には悩んで生活しているさまを読むのは楽しく、どちらも道は一本であるかもですが、なかなか深い話ばっかりですよ、と言いたい。
 アビー・グリーンのヒーローは彼なりにいつもウダウダ悩んでいるところが個人的にツボです。

馬ざんまいな一作。

「薔薇を愛したハイランドの毒蛇」感想

「薔薇を愛したハイランドの毒蛇/ハイランド・ガード4」感想/ベルベット文庫
モニカ・マッカーティ著

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 この話が現代の学園ものだったりしますと、ヒロインは生徒会長で、ヒーローは他の生徒の頼みごとを解決してお金をもらってる不良っぽいポジで、二人はいがみ合ってたりするんですけど、ある雨の日にヒロインが公園で子猫が捨てられてるのを見つけて、制服じゃ抱っこできないから一旦自分ちに帰って、タオル持って子猫の場所に戻ったら、ヒーローが制服汚すのも気にせず子猫を抱き上げて撫でてるわけですよ、傘もささずに。
 今作はそういう話なんですけど伝わりますかね。まあそういう話なんですけど伝わってますかね。

 ということで、過去にガッツーんと内外共に傷を背負ったダークなヒーローが、ヒロインを助けるところから始まるとあらすじにてみせかけ、最初はとんっでもなかったね。

 辛い

 本当に史実容赦ないですね(血の涙を流しながら)。誰だよ、3の感想のときヒーローに容赦ねえなって言ったの!私だよ!ヒロインもだったよ!泣くわこんなんしょっぱなからさあ!途中も終盤も容赦なかったわ!辛ええ!
 そんでまあ、ヒロインもヒーローに負けず劣らずがっつーんとくる過去を背負ってて、それがあってお互い話をしてるのにもすれ違いやら誤解やら、一方で期待やらで、両主役のテンションの差が激しいのなんの。いやヒーローは口悪いのシリーズ読んでたらわかるんですけど、ヒロインが負けてねえ。このプライドの高さはまじで尊敬できる。いや多分こんくらいの気概がないと、このヒーローに食われて、結ばれてもどこが魅力あったん?ってなるわコレ。このヒロインでないとだめだった本当に。さすがでござる。
 てか、作中にてヒロインはかなりなことをしでかしてくれるんですけど、なんつうか、背負ってるもん重すぎて読者にもしゃあないわ、って思わせる構成と運び方がほんと上手すぎて唸るしかできん。小道具まで上手い。今作もすごかったですね。いやこのたびもページめくるの止められんかった。伏線作って使うのがほんと巧妙で面白いの。ああここでコレ使いますか、てな感じで。そしてラスト手前のあの展開、あの包み方もすごいっすね。こう、大団円にはさせないけど、それでもまたこれがいいのよ、って思わせられる。苦味がまた美味しい。

 あと今作のヒーローは可愛すぎでした。でもそこが素敵でした。なんだよなんでツンがカワイイんだよ悶えるわこんなん。三十すぎたヒーローがカワイイとか反則やでえ!子猫を!安易に!拾うんじゃねえ!見られてるから!ガッツリ見られてるからな!

ケンカップルが国を巻き込む一作。

「ハイランドの仇に心盗まれて」感想

「ハイランドの仇に心盗まれて/ハイランド・ガード3」感想/ベルベット文庫
モニカ・マッカーティ著

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あっす、すぅっ、すっすき
おちついて!
って突っ込まれそうなくらい語彙が消えた。いやだって仇やで!?大河ドラマ北条時宗の両親の関係性にド萌えして悶えた私が!仇という文字が!無視できるなんて思ってないから!とまあこんなんでしょっぱなからアタイが心ぬすまれたわ!と叫びながら読んでおりましたがねえ。素晴らしかったわ。もう出会いから素晴らしかったわ。泣く。尊すぎて泣く。大義の前で見殺しにすんのが筋って分かってても助けてしもうたわコンチクショウ!という隙あらば自分を呪ってやりたいヒーローが、自分の父親の仇の娘=ヒロインに惚れてしまったんで、にっちもさっちもいかなくなってる内容でした。はっきり言って素晴らしかった(二度目)。
 とにかくヒーローがヒロインに惚れてます惹かれてますって描写があるんですけど、それがまあ多彩でしかもたまに自虐も入ってて笑う。挙句ヒーローが「なんでえくぼまであんねん。カワイイのだめ押しか(超訳)」とキレてるところで耐えられず笑った。そうね、えくぼはあかんよね。
 しかしこちら、ヒーローはヒロインをなんとか無視したいのに怒涛のような展開で、ヒロインを無視できない状況に追い込まれて追い込まれてさあ追い込まれていくんですけどさあさあ!よくもまあこんなにヒーローを追い込むネタを重ねられるよなあと感心しました。ヒロインが思うところもあればそれが伏線でさらに重ねられて最後とかもうヒーローが逆に可哀想に感じるくらいにヒロインと離れられない仕様になってた。恐ろしい。
 とまあ、ヒーロー可哀想(笑いに肩を震わせながら)って序盤とか読んでたんですけどねえ。ヒロインがヒーローの正体を知ったあたりから泣いた。じんときた。お互いの気持ちがもう分かりすぎて、そしてここのこじれっぷりが個人的山場なんでもう素敵でした(三度目)。いやしかしねえ。これ海外のこういうロマサスとかアクション含むロマンスによくあるんですけど、作者さんのヒーローへの容赦の無さはガチ。なんというか。死ななきゃいいじゃん?治る治るって感じでサラっとヒーローに非道なことするよね。いやまあ治るかもですけど?豆腐メンタルの私はひいええええええええって思いながら読んでたからね。
 そんでですね。最初から最後までラブラブというかロマンスがっつりなんですけど、けっこう焦らされましたね、今回も。シリーズ1がアッサリ事を済ませたんで、そういう感じかな?って思ってたんですけど、1のアレは伏線だったようで、この度「ええええええ?止め!!?」って何度か思った。しかしそこもいい。

 ここからちょこっとネタバレ入りますが、ラスト。
 私、「憎しみや復讐からは何も生まれないのよ!」って言われてもそんなコスパ重視で生きられるかい、ってたまに思ってしまうときもあるんですけど、今回のラスト、素敵でした(四度目)。いやもう伏線上手い!ヒロインをうまく絡めていやほんとうに上手い!ラストの、ヒロインが父親に向かって言うセリフしびれました。素晴らしかった。
 美しくすとんと納得できたラストで、もう本当にゴチになりましたという内容でした。史実が入ってるのかな?歴史一切知らないんですが、ラストの展開、戦闘の部分も非常にワクワク臨場感たっぷりで楽しみました。

 私は英語がさっぱり読めないんで、こうやって訳者様に翻訳して頂いたものを読むしかできない身なんですが、こちら不況が続くなかで難しいでしょうが、なんとかシリーズ全部読みたいものです。

己に厳しくありたいヒーローが最後まで厳しくあり……?という一作。

「ハイランドの鷹にさらわれた乙女」感想

「ハイランドの鷹にさらわれた乙女/ハイランド・ガード2」感想/ベルベット文庫
モニカ・マッカーティ著

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 シリーズ2作目です。前作で結構いい感じに終わっててヒュー!とか思ってたんですけど、2作目でどん底スタートでやっぱ史実は容赦ねえな、って思いました。世界史全然勉強してないんで新鮮です(涙を流しながら)。

 あとね、あと私はこういう普段優等生なヒロインがいろいろあって「ちょっと今回だけハメ外してみようかな」ってしでかした先にどえらい展開が待ってるのすげえ心臓に来るタイプです。しええええええええと悲鳴上げて読んじゃう。最後に幸せになっても、むしろそのハメ外しが無かったら物語進まねえじゃん!てなってもヒイイイイイとか思いながら読む。辛い。最後に楽しいんだけどここは毎回辛い。
 そんなんで序盤にひっそりとハメ外してピンチでヒーローに出会いますフラグを盛大におったてて下さったヒロイン。案の定ピンチをそれとなくヒーローに救ってもらうパターン。ここも美味しい。最初からもう最高級の前菜が用意されてる。のちのスープとかメインとかにも俄然期待が高まるんですよ。そんでまた当たり前なんですけど最初はヒーローの事が信じられなくて逃げるまでが一連の決まった流れではあるんですけど!いや!今回はヒロイン逃げるの分かる!辛すぎるくらい分かる!むしろ頑張った!えらい!まって前菜が美味しすぎてまだ美味しいの来るの?最後の晩餐なの!?
 で、捕まったあとの共同生活が開始される。スープうめえええええええなにこれ。このヒーローの思惑というか影というか、被ってる猫の中はヒロインにはバレる設定が尊い。語彙が死ぬ。スープうまい。おかわりしたい。
 キラキラした共同生活。むかつくこともありますが元気ですって流れ。一緒に海とか入ったりして「海好きすぎいい!」とか思うけど娯楽それしか無いから仕方ない。しかも海っすよ、しかもきちんと伏線入れててもうね、上手い!美味い!
 でもってメインの肉が来たよ。フルコースだよ。なにこれヒロインと再会させる技術巧過ぎでしょこれ。ピンチと見せかけてこれ。メインの肉美味い。しかもヒーローがそこ蹴られて真実に目覚めるとかという美味しいスパイスもぶっ込んで来て美味い。こういう遊び大好き。

 あと個人的に聞きたいのが、船に乗ってる描写がすごい臨場感あってワクワクすんですけど、作者さんは乗ったの?実際に?ってくらいすごい。これどうなんですかね。想像なんだったら、読者をうまく乗せる技術半端無いし、それを伝えてくれる訳者さんもすげえ。今作はとにかく船乗っててしかもハラハラ感もすごかったんで圧巻でした。

 デザートもよかったですよ。ラスト。わかっちゃいるけど美味しいラスト。シティハンターのラストにGet Wild流れるのと同じ。このラストが最高なのよ。ふああああああ堪能しました。

男の生き様と女の生き様、両方見てくれ!な一作。

「ハイランドの戦士に愛の微笑みを」感想

「ハイランドの戦士に愛の微笑みを/ハイランド・ガード1」感想/ベルベット文庫
モニカ・マッカーティ著

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 描き上げた時点で諸姉のみなさまに「ハイランダーはこちらでよろしかったでしょうか」とお伺いしたいがどうでっしゃろ。

 しょっぱなから弟が恋に溺れ一族を若干の危機に陥れたのもあって「俺はああはならん(=盛大な恋に落ちます!!!!!)」というでっかいフラグを丁寧におったてて下さった我らがヒーローなんですが、なんというか全体のもう3分の1くらいの時点でヒーローはヒロインにメロメロでしたね。
 個人的にこういう義務優先!一族優先!俺の事情は二の次!て自分にキビシイ殿方がだいすっきなので、そりゃあもうワクワクさんで読んでたさあ。ゴロリも登場しそうな勢いだったさあ。そしてアレですね。体格差カプですね。一族の長でバリッバリの戦士のヒーローと、ちみっちゃいのに色気ムンムンの小娘ヒロイン……なにこれヤヴァイ。しょっぱなのヒーローと今後のヒーロー候補戦士と戦ってる時に思わず声を上げてしまうヒロイン……姉のために自分を犠牲にしてしまうヒロイン……そして何より!寝ぼけたヒーローに背中から羽交い締めにされ「この体制だったらまだ慌てる時間じゃない(両手を振りながら)」と余裕ぶっこいちゃったヒロイン……あーっ小娘カワイイんだけどあーっあーっ最後のはあーっあーっあーっ!だからあれほど馬の交尾を観察しておきなさいと!言ったのに!(心の中で)
 ということで案の定アッサリヒーローに致されてしまったヒロイン。物語として面白いというかニヤリとしつつも、やはりヒロイン父を思うとどうしても嫌悪感も拭えず、むしろあの後背位エピがあったからこそヒロイン父の愚行の気持ち悪さも緩和されたというか。加え、のちにカタルシスも用意されていて、この辺の塩梅?割合というか組み方、見せ方がうまいな!と唸ったもんです。
 で、すったもんだの末にヒロインはヒーローの元に嫁ぐことになって。ヒーローがだんだん陥落していく様が!あああ尊い!でもやっぱりそんなアッサリヒーローも心を許したりせず、この辺の二歩下がって四歩くらい進んでまた一歩下がって今度は五歩!みたいな。緩急もうまい。面白かった。
 話の流れ上、ヒロインにはどうしても動いてもらわねばならんのも理解しつつ、でもそんな危ない橋何度も渡らないで!とも言いたく。この辺もヒロインの世間知らずぶりとかのバックグラウンドも機能してて、嫌悪感までいかないギリギリのラインではあるとは思ったけれど、でもやっぱりヒロイン……とは何度か思ってしまった。もちろん言葉足らずのヒーローも悪いんだけど。ただヒーローの過去の方がなんかこう重くて、こうなったのも仕方ないよなあ〜とどちらかといえばヒーローに肩入れしちゃいました。そもそもロマンスで、話の中盤でサプライズかましてうまくいく確率はほぼゼロだからね!ここ試験に出るからね!
 しかしまあ右を見ても左を見てもムキムキキングしか出ない小説やったわ。各種雄っぱいおっぱいそろっており最高です。

能ある鷹は爪を隠すってほんと深いな……って考えさせられた一作。

「独裁者に誘惑された夜」感想

「独裁者に誘惑された夜」感想/ハーレクインセレクト
アビー・グリーン著

運転手「つらい」

 シークレットベビーものですね。いろいろあって、全てのゴタゴタから解放されてヒャッハーな状態になってたヒロインが、まさにその日にヒーローに出会ってワンナイトラブかましたら、それが父の仇ィ〜兼ヒーローが認知関連の裁判で徹底的に相手やりこめたニュース見ちゃった!というダブルパンチでヒロインが逃げたら子供できてた!という流れ。子供ができて知らせるべきとは思いつつも、その裁判のことがあったんで、ヒロインが現状のまま訴えてもいろいろと負けてしまう!と危惧したため、もっとこう自立してから教えようと思い黙ってた。しかし偶然再開したら思った以上にヒーローがぐいぐい来たんで子供もバレてしいましたがな、という序盤。お、なんとなくリアル?というか珍しい?って思ったのが、ヒロインが育てていた赤子が自分の子供だと知り、黙ってたんか!とヒーローがブチ切れるも、ヒロインを怒鳴ったりはせず一旦外に出てなんとか冷静になろうとした場面すね。これは非常に好感を持ちましたよ!
 あと、ヒーローはヒロインがコンプレックスでもあるくるっくるの癖っ毛が大好きらしく、ストレートにしてたらなんか不機嫌だし、その後スタイリストに「絶対ストレートにしないで!」ってわざわざ言ってたシーンが好き。こういう、ヒロインがコンプレックスに思ってたり、もしくは全然意識してないからだの特徴に、ヒーローが異様に執着して「好きぃぃぃぃぃ!」てなってる設定、すんごい萌えますよね……。

ヒロイン好き過ぎてヒーローが確実にこじらせてる一作。

「秘密の情熱」感想

「秘密の情熱」感想/ハーレクインセレクト
ペニー・ジョーダン著

 今まで読んだロマンスの中でも1、2を争うレベルのいや〜なキューピッドが出た。
 ヒロインが若いおりに両親が亡くなり、物語の始まるちょっと前に親族の一人が亡くなり、その人が所有していた不動産を遺産で継いだものの、そこにへんくつな老人が住んでて、あがががががめんどくせえ〜ってヒロインがかなり凹んでるときに、そのへんくつ老人の甥っ子であるヒーローにいちゃもん付けられて、ヒロインがかっとなって最終的に惚れるストーリーです。へんくつ老人のおかげで、両主役が互いの印象マイナス〜からスタートという、ペニー・ジョーダン大得意=私の大好物設定、今回も本当にありがとうございます。
 ヒーローは最初こそ、おじの言葉を信じてヒロインに悪い印象しか持ってなかったんでツンツンしてましたが、なかなか早くにデレてました。こちらの作者のヒーローにしてはかなり紳士な方。名前登場の時点からオチが読めるヒーローの「恋人」に翻弄されるヒロイン。ゆる〜く足を引っ張るヒロインの友人、そして当て馬かと思わせておいてものすごいモブで終えたヒロインの知人(男)。ペニー・ジョーダンの得意分野を走りながらも変化球も忘れないよきロマンスでありました。
 さっきも言いましたが、ヒーローがなかなかの紳士だったんで、その分ヒロインがどったんばったんしてくれてて面白かったです。早合点してヒーローを責めに行って、そこでお約束のように気絶してヒーローとの距離も物理的にも精神的にも縮めてくれたり、別場面ではヒーローの登場に焦って、首にかけた家の鍵のチェーンブチ切って、鍵をブラん中に落としてアワワワとなってたり。私は通常ではありえねえ〜ってなっても、物語の中では「ノックもそこそこに部屋の戸を開けたら半裸もしくは全裸の想い人がはっとして立ってた」とか「ひょんなことから他人の二人が一緒に暮らして風呂場でばったり」とかシーンが好き過ぎてご飯を何杯でも食べられるタイプなので、正直ヒロインがブラの中に鍵落としたシーンでは「ナイス鍵!」と叫びましたね。鍵いい仕事したね。近年稀に見るいい仕事でしたね。過去50年の中で最高の出来でしたね。そろそろボジョレー解禁ですね。

相続は慎重に、な一作。
いや慎重にして継がなかったらこれ話進まないんだけど。
そもそもイギリスの法律わからない。