「秘めた情事が終わるとき」感想

「秘めた情事が終わるとき」感想/二見文庫
コリーン・フーヴァー著

 単純に読んだ時期が悪かったとしか言いようがないんで、本日の感想は本当に恨み節なんで申し訳ない。

 いやね?翻訳ロマンスが厳しい時代でね、SNSでさかんに翻訳ロマンスは女性が強くて最後はハッピーエンドで幸せになれる世界だよ!って皆さんが言ってるときに、同時にこの作品も発売からそれなりに経つのにまだ結構話題に上がってるこのとき、じゃあ翻訳ロマンス読んだことないけど、ハッピーエンド読んで幸せな気分に浸ろうかってなったときに話題に上がってるこの本読んだら、私なら確実に絶望するし翻訳ロマンスに偏見を持つ。

 てなもんで読了したときに開口一番「あ゛あ゛?」とキレ気味に言い放ったワイ。

 でも作品としてはかなり引き込まれて面白かった。ロマンスと言ってくれるなと思ったけど面白かった。いやロマンスの定義詳しくないけど。

 ここから盛大なネタバレを含む勝手な考察になります。

 読み落としているかも知れないんで可能なら読み終えている諸姉の方々に「そこはそうじゃないよ」と指摘してもらうの待ちでもあるんですが、最後までジェレミーさんが(ヒーローって言いたくない)ローウェンさんを引き継ぐ作家として選んだ理由が分からなかったんで、個人的にジェレミーさん最大の黒幕説を推したい。
 だって出だしからもうあんまりあり得なくない?そんな親切にできる?あのときからもうジェレミーさんが仕組んでた感しかない。ヴェリティさんの日記も全部仕込み。いや文字を書いたのはヴェリティさん自身かもしれん。でもジェレミーさんはヴェリティさんのその作品を書くための練習と知ってからの……というのは……どうだろう。子供ができてからもう妻に飽きていたのはジェレミーさんで、もうすでにどこかで見たローウェンさんに心が向かっていた。もうなんなら最初の事故も仕込みでいい。
 あとローウェンさんの身の上も語る必要あったんか?という感じで、むしろローウェンさんのそういう寂しさにつけこんでジェレミーさんがローウェンさんを手に入れたく話をさせた。彼こそ只一人「クロニクス」だったのでは?
 いやそんな考察全員思ってるで、って鼻で笑われそうな気もしなくもない。

(同日追記)
 ここまで書いて一旦保存してアップしたんですけど、この私の考察はアレだ。「誰も悪くなかったのに」という最大の理不尽から逃れたい私の心の防御だったわ多分……。

 そしてこれは言える。
 話も面白かったですが邦題も素晴らしい。

人は過ちを犯すしなんなら罪に転げ落ちてくものという一作。

「ロイヤル・シークレット」感想

「ロイヤル・シークレット」感想/モノクロームロマンス
ライラ・ペース著

 この手の、というかこの題材を扱っている作品が出ると必ず引き合いに出すネタがあるんですよ。Mr.ビーンってイギリスのコメディドラマがあるじゃないですか。あれの某一話にて、主役のビーンさんが壁に何かをひっかけるために壁に釘を打つ場面が出るんすよ。で、壁が薄くてですね、隣人の部屋の壁に釘が突き抜けるんですけど、ちょうどその場所に隣人はエリザベス女王(かもしくは王族のどなたか)のポスターを飾っててですね、その女王の顔というかみけん?に釘が刺さるというネタでしてね。日本だと絶対にそんなネタで民放ドラマ作れないんですが、イギリスだともうそのくらいやっちゃう。でもイギリス国民は多分王族に敬意を払ってないかといえばそういうこともなく、何年か前に某王族の次男様が全裸でヒャッハーしているところをパパラッチに撮られたら、軍に属している方々がこぞって王子に続け!ってSNSで全裸写真を投稿してはって。100%見習いたいわけではないですが、国民と王族が日本よりはちょっと近い?感じがするのもいいなあと思ってるんですよ。
 てなもんで今作はイギリス皇太子が主役で、BLなんすよ。もうなんつーがこれまた日本の皇族が同じ設定でBL小説国内で出せる?つったらもう100%NO!!!でしょ。でも海外でならいける。ここは正直に言うと不敬かも知れないけど、海外の作家さん、日本を舞台で皇族で男女でも男子男子でも女子女子でも対無機物でもいけると思うので書いて欲しい。日本人は無理なので。

 もちろん今作の英皇太子も身分こそリアルですがもちろんフィクションでして、家系も史実と重なるところ全く無し、純然たるフィクション。でも苦悩がリアル。相手の主役は本当にもう全くの民間人で偶然出会って恋に落ちてしまった二人が、ちょっと行き違いがあって険悪なまま一旦音信不通になるんですが、また民間人の彼の方が機会があって王子に近づくんですね。民間人の彼の方はイギリス人でないんで、王子に対してなんでカミングアウトしないの?って素で聞いちゃう。この辺日本人の私らからすると「おいおいおいおいそんな簡単に言ってやるなよ!てか君コラムニストやのにそんなこと言っちゃう!?」って割と引くんではないかと思ったりもしたんですが、案の定王子が静か〜にキレてて「ですよね」ってなる。一旦ここで民間人の彼も政治的側面に気付き謝罪するんですが、後にさらに王子の彼がカミングアウトすることの難しさを、彼と親しくなることで察していくわけなんですよ。ラブラブな面もあったけど背後にどこか苦いものを含みながら進む時間と仲。待ってくれない時間。彼の環境がじわじわ変化していき、ラストに王子はある決断をし、民間人の彼と別れる決心も同時にせざるを得ない状況になったんですが。
 いや終盤のあれ、バスの中で読みましたけど泣いた。そう来るか、なるほど。いいんだけど、いや嬉しいんだけど、これは……!というラスト。そしてまさかの

つづく!!!!!

 マジかよ続きすんげえ気になるんですけどマジかよ。
 いやあああああん面白かった。あたしゃこういう地位とか自分の責務とかがっちり理解して苦悩するキャラがもう本当に大好物なの!ありがてえ!相手のキャラもいい。クールにみせかけ情熱的でちょと斜に構えて傷もあって……なんだバッチリ好みやったわ。てなもんでええ!いい話でしたし続きはよ!てなってます。
 願わくば二人で一緒にいられる、かなり制限された生活になるのであろうけど、それでも二人で幸せなことがあったら笑い合える生活が今後待っていますように。そして作中にて暴力を受けてしまったかの少年の希望となりますように。

 あと発売同時くらいに買って積んでたんですけど表紙がかなり色っぽかった(現在完了)のを読む直前に気付いた。

美しくも儚い、と見せかけ深い愛がまだ止まらない一作。

「夏の離宮 叛獄の王子外伝」感想

「夏の離宮 叛獄の王子外伝」感想/モノクロームロマンス
C・S・パキャット著

 殺伐とした三部作の表紙から一転。えっらいラブラブな表紙で大変目が嬉しい状態です!わあい!でも挿絵は無いんですね!さびしい!!!
 てなもんで短編集です。大変楽しゅうございました。

「夏の離宮」
 タイトルにもなってる外伝の代表作。最初から最後まで隅から隅まで細部に至るまで容赦なく寸分の隙もなくラブい。とにかくパキャット先生が思いつく限り尊いシーンを全部ぶっこんでみたのではないかと思われるほどに怒濤なまでにラブい。なんすか避暑地というか景色のいい王族のための場所のしかも東屋みたいなところで普段きっちり隙の無い異国の格好をしている恋人が自分の国の衣装をしかも露出がいつもより格段に高いかなりフランクな衣装を着つつそれでもまだ王の顔をしていて恋人が着たのに気付かず寄ってきた人物に冷静な指示を出しているのにいざそれが恋人だと気付いたら一気にデレ(しかもスパイス程度にツンも残してる)って読点を!読点を挟め読点を!
 やばい(語彙)。ご両親への挨拶からドキッ一緒にお風呂!!?を経て満足で気怠いピロートークを重ねていたら金髪王子側の従者がさらっと呼びに来て何のためらいもなく入っていいよっていう金髪王子と恥じらいを隠せない黒髪王子って……尊死。

「色子語り」
 上手い。こういうところも本当に上手い。ビッチ系と目覚めそうな堅物組み合わせ。やばい(語彙)。本編に出てたときは「ふーん」くらいのキャラだったのにここにきて俄然キャラ立ちしてなにこの子!もう一度1巻読まないと!なにこの子!と前のめりになり完全にパキャット先生の計算通りです。
 ラストがしびれるこれ。

「春の青さはうたかたの」
 邦題が美しすぎて泣くレベル。
 本編にてジョードがデイメンに「ねえ身分高いひと抱くってどんな感じ?」って聞いて二通りの意味で答えられんわ!というややクスリの展開があったんですけど、ちょっと笑えたあの部分が切ないほどに懐かしい。あそこ読んでたときは最終的にああなるなんて全然思わなかった……。でもってここではまだ「彼」も快活に生きていてさらに切ない。またこのさらっと短い話になってるのが儚くてねえ。

「布商人チャールズの冒険」
 レイメン「七時間だ」
 そこじゃねえよ(^▽^)


読者も著者も(おそらく)楽しい一作。

「王たちの蹶起 叛獄の王子III」感想

「王たちの蹶起 叛獄の王子III」感想/モノクロームロマンス
C・S・パキャット著

 いや本当にこの作品恐ろしいわ(白目)。1作目でも十分怒濤の展開だったんですけど、2作目から3作目になってさらにボルテージ上げてくるって本当にどういうことなのか!!???
 1作目でハラハラさせておいて、2作目でほんのり〜ガッとロマンスぶっこんできて、この2作目の時点でもど萌えシーンがふんだんに盛り込まれてるというのにさらに3作目で2作目の1.5倍の萌えシーンをブチ込んでくる。しかも政治的展開込みで。いや本当にどういうことなの!!???
 しかも所々フフって、フフって笑う場面もあるんですよ。1巻ではなかった遊びも追加されてて、いや本当に(略)。

 最初からもうハラハラ兼めっちゃ映えるシーン、上手すぎる。最初からもう読者の心をわしづかんでくる。ぎゃってなる。
 黒髪王子はようやく本国に戻り旧友かつ部下に出会うんだけど、この腹心がまず遠慮が無くて、金髪王子を見た瞬間に
腹心「お前の好みどストライクやないか!(半ギレ)(超訳)」
黒髪王子「ああそうですが何か!!!!!?????(超訳)」
 のシーンでなんか笑ってしまって、二人はかなり真面目であったように思うのですがスマヌ。腹心はこれまで王子のために閨の共の世話とかしてたしつきあってた相手のこともよく知ってるから黒髪王子の好み丸わかりなんですが、主従のこういうところ本当に好き過ぎて申し訳ない。

 しかし3作目の冒頭でまたツンに戻った!と思ってた金髪王子がクライマックスにかけてだんだんデレていくのが本当にたまらん。移り変わりの書き方が神っておる。諸悪の権化の叔父との対面で、叔父に乗せられ罠に堕ちた黒髪王子を助けるために金髪王子の決断がまた切なすぎて泣けるし、さらにそれを越えてく黒髪王子の……こっちは金髪王子ほど奸計に長けてないから逆にハラハラしかしなかったんですけど……決意も素晴らしかった。
 まーたラストの劇的具合というかドラマチックさがさあ……もう……褒める語彙はもうゼロなのよ……。それからそれとなく叔父が執務室にホニャララ連れてたのみんな若干イラっとしてたらしいのにも、ここも笑うシーンでなかったけどなんかふふってなってしまった。最初も言いましたが3巻目はちょっとコメディもちらっと入ってて本当に楽しかった。元カノ今カレ対決もなかなかの見物ですた。ドレス、すごく……似合います。
 それから金髪王子がなんだかんだと健気に?努力して黒髪王子側に受け入れられていくのが王道だけどはっきり言って最高です。王子達の話なんで王道オッケーです。むしろ王道下さい!!!進め王道!!!!!

真摯に生きてたらいつか報われるとか憎さ超して可愛さ100倍とか言いたいことは多いけどやっぱりデレが尊い一作。

「高貴なる賭け 叛獄の王子II」感想

「高貴なる賭け 叛獄の王子II」感想/モノクロームロマンス
C・S・パキャット著

 1巻からある意味お互いを意識しまくっていた主役二人でしたが、1巻の後半からベクトルが変化していき黒髪の王子が「奴隷」という立場から少しだけ脱した場面で続く!になってページを開いた2巻なんですが。
 「ちょ、待てよ(ホリ)」と思わず呟いた序盤。金髪王子の見せ場がババンと、ババンと!1巻でどうも堕落しきった甘やかされた王子ポジを見せつけていたのは伏線だったらしく見事な払拭ぶり。とってつもなくイケメンぶりを惜しげも無くババンと出してきたよコレ。
 てなもんで金髪王子の評価が黒髪王子の中でも読者の中でもうなぎのぼりになった序盤で、そこでひゃあ〜すっとするう〜(しかも再登場するで、という分かりやすい伏線も残していく手腕!)とテンション上げさせておいてからの二人の隠密行動。
 なんですが。
 一言で言うとヤバい(語彙)。
 まって距離感と空気感待って何コレ二人の距離感が絶妙すぎて尊いというかため息出たマジで出た。放心して浸ったわ。すっげえですなこの宿屋で語る二人のシーン!6章の空気感と王子たちが紡ぐ言葉の繊細さと深さよ……。ほんとここのシーン好き……。意表を突かれて戸惑う金髪王子、ここで彼は実はちょっと動揺していたのかある重大な失言をかましていたんですが(多分)、さらに金髪王子の重ねた言葉で黒髪王子も動揺してしまう。またその金髪王子の言葉がええんですよええ素晴らしいんですよ彼らしい賛辞……。ほんっとこのシーン最高……。
 でもってそのあとのお約束のようないちゃつき?ドタバタシーンが来るんですわ。いっやパキャット先生は緩急と萌えツボを心得すぎでしょウワワワワワワ。
 なんですが!一旦近くなった?と思った距離も金髪王子の叔父やら金髪王子自身の葛藤やらでなっかなか順調には二人の仲は進まず!特にあれだ叔父のやることが「ええええええそそそそそそんなのアリなの?」って感じで裏目に出たり出なかったりでもうなんなんだよ!と変なキレ?を見せる私でしたが、ものすごい盛り上がりを見せながらすっげえ場面で「続く!」てなってた。私は2巻と3巻を同時に買ったんで事なきを得たがこれ発売日と同時に買ってたら「続きはよ!」と叫んでいたかも知れん。
 てか主役二人の王子の性格設定がさあ、素晴らしいよね。何を考えてるのかさっぱり分からん冷徹な金髪王子と熱血で懐に入った人間をこよなく愛してしまう黒髪王子。
 この作品、男二人が主役でなければならんかったのがすごく理解できて映えまくってる。さらに上手い設定で性別についてはいい意味で深く考えなくてよくて、ヒストリカルBLの金字塔となる内容だと思う。

つかず離れずからくっついて離れそうになった一作。

「パワー・プレイ」感想

「パワー・プレイ」感想/MIRA文庫
ペニー・ジョーダン著

 なんか思ってたのと違ったというか、うんズバリ言うと「過去編長い」。はなゆめで一世風靡した某前世漫画を思わせるほど長い。
 シルバーも確かこんなで、序盤ですっげえガッと盛り上げて「えええええ続きどうなんの!!?」ってワクワクさせておいてふっと過去編に入って中盤過ぎてからまた元に戻る感じ。でもこうさ……パワー・プレイというタイトルなんだからそのパワー・プレイ部分をもっと読みたかったよ。

 とはいえおいおい誰がヒーローなんだよって思ってたら某人物に胸毛描写があって、おいおいヒーローじゃない男性に胸毛描写は必要ないぜベイベ……とか思ってたらまさかの!まさかのその人ヒーローだった!マジか!ごめんなさい盛大なネタバレ!!!
 そんなんで過去編、過去編長かったんだけど現実世界に戻ってきてヒーロー確定した時点で!やっぱりヒーローが一人勝ちした感だったんでパワー・プレイ感は低い。いやこれはこれで面白かったんだけどやっぱりタイトルのパワー・プレイ読みたかったおおおおお。
 あ、一人勝ちでもなかったな。ペニー・ジョーダン安定の嫉妬で失敗かました終盤があったわ。やっぱりペニー・ジョーダンはこれがないと駄目よね。マストよね。すき。

 いやうん予想と違っていた話だったけど、これはこれでペニー・ジョーダン好きにはたまらん一作で良かったんですけど、作中、ものすごいあっけなく主語が変わるんでびっくりしました。え、今までヒロイン視線での文章やったのに急に誰だお前って感じで別の人物の考えが入ってきたりもして、ペニー・ジョーダンは確かに視点が変わることがそれなりにある作風だけど、今回のは顕著、というかうん酷いね。何があった。

復習はむなし、という一作。

「ヒトの世界の歩きかた」感想

「ヒトの世界の歩きかた」感想/モノクローム・ロマンス文庫
イーライ・イーストン著

 ててて天才か

 このたびもBL感想です。
 テレビCMで「そんな○○もできて△なんて現実にあるわけ……あった〜!!!?!???」というのがありますが今作はまさにそれ。
 すごいね「純情で童貞で筋骨隆々の圧倒的攻め」ってそんな両立できなさそうな設定をここまで華麗に違和感なくやってのけた作品はあっただろうか。シリーズ2作目ですが1作目ですら伏線にして2作目の面白さを倍増しておる。上手い。天才だと思った。

 ネタバレ入ります。
 このシリーズはシフターで、とりあえず二作とも攻めがドッグシフターなんですが、設定にて一作目が「かなり人間に近いシフター」なのに対して二作目は「かなり犬に近いシフター」なんです。この違いをまず作成できている状況が上手い。まず一作目出しておいて読者にはヒトに近い方でこの世界でのシフターの「獣」感情をチラチラ見せておくのね。ここも面白かったんですけど、次に二作目で逆にヒトになりたて、ほぼ犬(しかもかなりの忠犬だった)のシフターを出してくる。一作目との対比もそうなんだけど、一作目を出しておくことで二作目のシフター設定がより際立つのね。読者の傾向によるかも知れないですけど、二作目、仮にこれいきなり一作目で出されてもシフターの性質でおいてけぼりになるかも知れない読者を、一作目はヒトに近い方で出しておくことで二作目は世界観入りやすいしコメディさも増して読みやすい状況にしているのでは、と勝手に考えてる。
 そしてこのジャーマンシェパード忠犬という設定にて違和感ない「純情な童貞でアルファ」を作り上げている。すげえですよ。
 私個人の好みの話なんですが、突飛な設定?も主役の背景とかからこうなったんですわというのが練られてかつ説得力があると俄然話が面白くなるんで大好きなんです。ということで今作は話もいいんですがこの設定が本当にもう秀逸で感動した。

 てなもんで内容なんですが、まあ1作目もそうだったし絶対そうなるだろって思ってたけどうん泣いた。そもそも主役の設定がアレで1作目にすでに伏線立ててあってこれは絶対に泣くやつ……って。感情揺さぶられまくり。いや忠犬はもう泣くでしょどう考えても。
 しかしねえこの忠犬設定がまたうまいことコメディにも効いててほんとすごいこの作品……。たのしい……。あと主役二人とも人間だったら某シーンにて「いやいやお前さんも黙ってたやん仕方ないやん」ってなるところが、片方がまだヒトになりきれてない設定なんで「わかる!かわいそう!」てさらっと入れるのがすごいというかここはもう相手が無条件に責められかわいそうなレベル。しかしこれでまた理解出来ない方にも同情が湧いてさあうぬううまい!うまい!うまい!(語彙というかはやりのものをパクる)
 結論:猫派なんですがいぬもいいぞ。

犬は本当にいいぞという一作。