「私の心臓と破綻した神のプログラムについて3」感想

「私の心臓と破綻した神のプログラムについて3 あなたに残るその傷痕すべて」感想/eロマンスロイヤル
クレイン著

 タイトルの謎が解けた瞬間に「フォーーーーーーーー!」とレイザーラモンさんの例のあれを叫んだ。
 神タイトルっすね。こういうのめっちゃ好き。最高。語彙が消えるやつ。素晴らしい!

 ということで、ヒロインの失意と共にヒーローの堰が切れたような感情の吐露にて明かされる謎。1,2の前振りがあるから、過去編そのものは謎云々より何があったかを知るところにあるんですけど、多分。この作品の真の楽しみどころはその先にありましたね。
 ここから少々ネタバレ入りますが。

 こう、作者の決めた設定というか枷を、読者に「こうなんです!」と印象付けておいて最終的にそれを越えていく、裏をかいて?うっちゃりをかますようなお話大好きなんです。ええですねこれは!おおおおおそう来たか!そう来たかあ!と感動しましてん。楽しかった。
 そして過去編からの未来への流れもいい。途中の閨のシーンの、読者の劣情を煽る系のヒーローの独占欲強い某台詞も、この作品ではしっかり伏線として使われてるのがまた小憎い!
 最後にそこも伏線回収して完全には書かないけど未来は決して暗くないよ!という希望を持たせての大団円。すごい計算された上でエンタテイメントとしても読者を楽しませてくれる素敵な作品でした。ありがとうございました!

 最後ヒーローは社会的にも大人になっておるんですが、ヒロインを完全に守ってても精神面でまたショタおね(おねショタ)入っててここも好き。よいですな。サブタイは両主役二人のことを言っているんだと思う。ヒーローは何度も何度も心を刺されてるから多分。

 そもそも表紙絵に惹かれたんですよね。1と3が対になってるってのをツイッターで拝見して、がぜん興味が湧いたんですね。
 こういう出会いもあるんで、ツイッターもやめられんですよね。

try catch をしなかった神の敗北の一作。

「私の心臓と破綻した神のプログラムについて2」感想

「私の心臓と破綻した神のプログラムについて2 何度生まれ変わってもあなたに請いをせずにはいられない」感想/eロマンスロイヤル
クレイン著

 多分こちらを読んだ皆様、とくにショタおねを目当てで読まれた皆様は分かって下さると思うんですが、ヒーローがね、成長してヒロインと並んでもほぼ違和感がなくなるのが非常に嬉しい一方でね、あの声変わりもまだだった彼にはもう会えないのかと思うとちょっと寂しい。発想が完全におかん。

 ということで2ですが、おのれの感情が上がったり下がったりで感情ジェットコースターのような展開じゃった。すげえね。こちら最後まで読んで二度美味しい内容なんですが、しかし一週目でも十分背筋がいい感じにゾクゾクする。今回は1話目のまだゆるめだった流れと変わって、シリアスかつシビアなものになっておりますね。ヒーローの護衛さんの回想から開始ですが、いやあ、……いいっすね。ヒーロー真の覚醒から高笑いの場面、めっちゃ好きです。脳内でばあーっと再生されて鳥肌立てた。モノクロの画面に血が散るようなほどの鮮烈な感情の流れがねえ、さあっと冷静かつふつふつと描かれてまして、素晴らしいです。
 それからヒロインを取り巻く状況が一気に加速して集結して、こちらも泣いた。ガン泣きしました。バスでなくて家で読んで良かった。
 あああああこういうことになってたのか!と。推理小説とか読んでてもこいつ犯人やな、とか一切考えずにページめくる派なんで明かされて初めて「ええええれ!!?」と吃驚しましたが、そこからの流れはもう涙なしでは読めんかった……。しかもねえ、ヒロインの怒りも分かるんです、で、それをふまえ、なんつうか、切ない。わかる故にせつない。こういうときはやっぱりヒーローがハイスペだと読者がほっとするよね。ああ支えてくれる人がいるのねって。泣いた。あと私は、少なくともこの作品にて描かれた作者様の生死に対する価値観?思い?がすげえ素敵だと思いました。この辺りは人それぞれでしょうけど、今作のテーマにもなってるし、救われるよねえ、とも思ったりしました。
 とじんわりきてたのもつかの間で、最後の最後でまあヒーローのあの台詞ですわ……。しびれますな。回想ではあんなにテンパってたのに、ヒロインを精神でも物理でも支えられるくらい、大きくなったんね(ほろり)。

ヒロインが得られなかったものと得たものが描かれた一作。

「私の心臓と破綻した神のプログラムについて1」感想

「私の心臓と破綻した神のプログラムについて1 プロポーズは婚姻可能年齢になってからでお願いします」感想/eロマンスロイヤル
クレイン著

 べっ別に私はショタおねにあんまり興味無かったんだからね!(背中の本棚に「僕の地球を守って」愛蔵版を鎮座させつつ)
 ということで、序盤は実はショタおねでは無いんですが(多分)、内容はまごうこと無きショタおねでした。
 そして非常に面白く、楽しませて頂きました。
 しょたおね……尊い……。

 将来的にはわからんですけど、現状自分は絶対に描かない(書かない)組み合わせなんですが、でも読み専?読み専ってことだと思うんだ!楽しい!年の差カップル楽しい。どっちが上でも下でも全然オッケーだわ。楽しい!ありがとうございます。面白かった。
 とはいえヒロインの状況を思うと全く以て面白く無い、逆につれええええええって立ち位置なんですが、このヒロインの少し天然で、でもってある意味突き抜けてる性格が悲壮感をある程度緩和しつつ、でもそれなりに切ない環境も作りつつ、塩梅が非常に素晴らしい作品でした。そしてヒーローの、ヒロインを前にしている方の言葉遣いもまた面白かった。すでにもう全巻読んでおりまして、以下少々ネタバレなんですが、なんでその語彙を駆使してせめて「精通」って言わんかったの?と草不可避の部分があったんですけど、2巻にてこのヒーロー、ヒロインを前にしてけっこうテンパってたのが分かりまして、しゃあないな!思春期はしゃあないな!(夏井先生による名言)って笑ったのと同時に俄然応援したい気分になりましてねえ。ヒーロー、かわええよ。ショタおねの醍醐味よ!とゲラゲラ笑っておりました。
 あと私もけっこうやべえな、って思ったのは、ヒーローがヒロインの危機を察して助けてくれるシーンがあるんですけど、わたくし素で「やっぱり心で通じてる二人なんでヒロインの危機も第六感で察するんやな」って感心してまして。後に完全に物理だったことが判明してここでも笑ってしまいました。わたしの脳内もお花畑でした!申し訳ない!

 だんだん、ヒロインが現世に執着、同時にヒーローに侵略されてく様がたまらんかったです。実は最初1巻だけ読んでみようって思って、1だけポチろうとしたんですが、Amazonさんたら3巻同時に買ったらポイント多くつくで?ってそそのかしてきて、だったらまあ、っていっきに全巻購入したんですが、正直に言おう。Amazonさんええ仕事したでアンタ!1読み終わって速攻2読んだわ!

まだタイトルの謎が明かされない一作。

「愛は闇のかなたに」感想

「愛は闇のかなたに」感想/二見書房
L・J・シェン著

 今回はネタバレある上好意的な感想がほぼ無いので、ご注意下され。あと今作ヒーローが素敵だと思った方は読まない方がいいです。
 そもそもこれツイッターで、読んで面白かったという内容が多かったので入手したんで、世間では評価高い方だと思うんですよ。なんで今回の感想は「まあそういう考えの人もいるのね」くらいに流して下されば幸いです。
 あとここは自分が今後本を買うときに、過去に同作者で読んだかとかも調べたいために記録してるんで書かないという選択肢も無いのもご了承下され。

 それはまあさておき、感想なのですが。
 すっごい久しぶりに全部読めなかった。このブログ書き始めて過去に一作だけ(だったと思う)全然面白いと思えなくて途中で投げた作品があるんですが今作はその投げ作品二作目になりました。でも一応途中から最後までパラパラとめくって要所要所だけ読んだんで、だいたいの筋は分かっております。
 で、そのだいたいの筋自体はすごいいいと思う。展開も良かった。
 何があかんかったかというと、ヒーロー。
 とはいえ、しょっぱなのヒーローの登場シーンとか、実はめちゃめちゃハマりまして、うおおおおおおすげえダーク!ダークヒーロー!来たああああ!超クール!とか相当テンション高めで読んでました。帯にある通り、これはかなりダーク&危険系ヒーロー!個人的にそんなに接してこなかった系統なんで新鮮さもあってノリノリで読んでたんですがね。
 だんだんと、三分の一過ぎたくらいからなんかこう、「このヒーロー、結構抜けてんな」と思うようになって、最初の鮮烈な登場とヒロインとの初夜辺りまであった暗黒界を闊歩する隙の無いヒーロー像のメッキが剥がれてきた?のかな?行動に庶民的というか小物感が漂うようになってきた気がしてきて。ヒロインのボディガードを解雇した部分では野蛮さを出したかったの?分からないけど、単に理不尽にキレてるようにしか思えず、そこでかなり萎えてたんですが、最終的にヒロインに尾行されてんのに気付かず、ヒロインの仇敵と握手して交友的っぽいシーンをヒロインに見られた時点で完全に折れました。
 全く格好良くない。むしろなんかそんな抜けっぷりで父の仇とか取るつもりなん?それでこれまでの罪を逃れてたん?ってなりまして。ヒーローの有能さとか全く説得力無えな!って思って、そこからざっと読みになりました。
 てなもんでだいたいのあらすじも理解したし、構成としてもいいと思う。ラストの、ヒロインがヒーローの罪を知りつつ苦悩して、そしてあのラストを選んだってのもすごい個人的にはいいな!と思った。あとヒロインの設定も性格も好き。ただ今回は所謂「Not For Me」であったと言うのだろう。むしろ題材としては大好物なんでハマりたかった。残念。

ファミリー憎愛極まれりな一作。

「白銀の墟玄の月」感想

「白銀の墟玄の月」感想/新潮文庫
小野不由美著

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※ 今回はガンガンのネタバレで参ります。

 「図南の翼」にて利広が頑丘に「──そして、王はその世界を制するゆえに、その理屈を踏み越えねばならない」と曰った場面がありましてね。読んだときにそれはもう鳥肌ものだったと、今読み直してもはああああとしびれてしまう十二国記シリーズ名台詞の一つだと信じているのですが。さて、今回の十二国記最新刊にて、読了後に思い出したのは上記の台詞だったんです。そして小野先生が小野主上と呼ばれるのは、これは単にこの十二国記の生みの親であるだけでなく、この作品にて見事「民(読者)の想像を王(小野先生)が越えてきた」と、そういうところやでと、叩頭してしまうでこれは、と思いまして。
 いやもう、なんといっても泰麒、さんざ化け物やろって言われてきた泰麒。もともと黒麒でおおいなる可能性を秘めてましたってのはさんざん描写されてきてましたが、今回はシリーズを通して麒麟に対しある制約を、シリーズでもうこれでもか!これでもか!と植え付けてきた麒麟の特性を全部超えさせる説得力とカタルシスよ。しかも完全体でないのにそれでもせざるを得なかった泰麒の強さと心情を思うと、すっとすると同時に泣けてきますよねえ。でもって絵面?見せ方?盛り上げ方がもう神の領域ですよね。同じ感動を最近ノーラ・ロバーツ読んで感じたんですが、かなりえげつない過去とかあっても作中でこう、カーブでなく明らかな段階を踏んで事態が好転してるのを目の当たりにするの、本当にいいですね。読んでいて気持ちがいい。なんというか頂点に立つ創作者のそういう表現とか、同時代に読むことができて本当によかったなあとしみじみ感動しましたわ。
 この十二国記にて、陽子さんはあえてなのか、序盤でものすごい悩んでいたものの、王として立ったら蓬莱への思いの描写が全くないのよね。誰とも上手く仲良くなれなくて、息を詰めて暮らしてて、なので回想するようなお友達も(小説版では)いないのかも知れない。要君も同じなんですが、彼はさらに過酷な経験をしたけれど「先生」がいて、唯一のよりどころだったかの人を思いつつ、さらに苛烈な道を進む要君の心情がさあ……。もうね……。あの「魔性の子」があってそしてこのたびの「白銀〜」があって、あの十歳の可愛らしい黒麒麟の面影をもう一切消して冷淡に狡猾に生きねばと決心させたのは、戴の国の民と蓬莱での出来事がってのでさ……今までの麒麟像を覆すことになっても読者もこれはしゃあないと納得させる、とむしろ泣きたくなる豹変ぶりでしたね。
 あとねえ……ほんっと素晴らしいのよ……やっぱ本性は麒麟なんで慈悲もあるんで、阿選に対しても基本冷酷ではあるものの、なんかこう完全に牙を向いてるワケでなくて、でも所々で驍宗様至上って台詞をしれっと仰るのよ泰麒がね……萌えだろ……萌えるだろそれは……。なんなんだよもう……。最高か……。

 でもって阿選ですね。なんといいますかね。おそらく私には一生縁のない負の感情なんですが、それでもうっわ分かる……と思わせるんですよまた。なんとなく思い出したのは平成の歌姫と呼ばれた某お二方でして。お二人とも非常に才能ある歌手なんですが、一方が先に出たことで片方が「真似」とか「パクリ」とか言われる空気、あれはいかんですよね。二人共を潰すことになるよね。個人の見解ですが、ひとつ突出したものが出てきたら、それに感化されたり呼応されたりで同等の力を持つ者が現れるのはむしろそういうものじゃないかしら?と思っている。
 それはさておき。てなもんで驍宗様に思うところありすぎた阿選さん、これまた途中でどこで道を違えたの?ってのがこうガッツリ描写されててさあ、こっちもすっとするのと同時にあ〜って、なんかこうあ〜って、思わず目を閉じてしまうような、こう無念……って感じがありました。私はこういう悪人がなぜ悪人になったかとか見るの大好きでさあ……そういうことでも今作はやばかった。

 まだ言い足りない気もしますがまずがこの辺で。ところで最後の最後でさらっと「阿選を討つ」って記してあって。え、続き、出ないの?もうこれで戴編は終わりなの……?ってめっちゃ動揺してます……。え……。

至上最凶麒麟爆誕な一作。

「ガラスの中のシンデレラ」感想

「ガラスの中のシンデレラ」感想/ハーレクインロマンス
アビー・グリーン著

 仕事のできる残念男子が好きな私は、過去に辛いことがありすぎていろいろ面倒くさいことになってるヒーローが出るだけで、なんというかもう「ごめんなさいねえ私のためにわざわざ」とか思ってしまう。ということで今回もクッソ面倒くさく拗らせてるヒーローがヒロインを見初める話です。
 そもそも出会いが好き。ベタなんだけど好き。いや王道は良いよ。それだけ愛されてるんだからね。黄金比と一緒やで。てなもんでヒロインのディスプレイから、幸せだった頃を思い出したヒーローが、なにげにヒロインに声をかけるんだけど、ヒロインの方は「お前かよ!」と実は既知で、でも何故ヒーローがヒロインのことを覚えてないかつったら、それはきちんと理由もあって、そこも伏線なんですわ。遊び人にみせかけ実はかなり誠実なヒーロー。でも下心だって皆無じゃ無いぜ!そこはロマンス小説なんで押さえているんだぜ!ということで一つ屋根の下に住むことになった両者。……なんだよこれ大好物じゃねえか……ってウハウハでした。
 ちょっと前に生殖能力を失っていると勘違いしているヒーローの面倒くささを延々と語った記憶もまだ新しいんですが、この度の内容はその変化球版とでも言うのか。まあしかしヒーローに対してヒロインの陰の籠もらなさよ。ここにも性差が出てて、こういうのはこれでものっそい興味深いんですが、とりあえず物語の感想を書きます。で、結果として

 やっぱり面倒くさい。

 なんなんだよヒーロー……そこまで拗らせてるんだったらそもそもヒロインのこと信じずにテメーが率先してきちんと対応せえっつうの!
 信じたくせに「信じた俺が馬鹿だった」とか言うなそこまで言うなら何故そうなったか聞いてやれ!とも思いつつも、まあ頭に血が上った人間なんてこんなもんだよね、とも思う。大前提としてヒーローも過去に傷ある男だから「またか」的なところもあったし。
 いやでも冒頭でも言いましたが、仕事ができる残念男子が好物なんで、今作も非常に楽しみました。一足飛びにギャー!て怒ってしまっても、のちにきちんとごめんなさい、って言えるのは素晴らしい。

子供欲しくない!とか言いながらヒロインと自分との子供を妄想して恍惚としてしまうまでがワンセットな一作。

「愛を捨てた理由」感想

「愛を捨てた理由」感想/ハーレクイン スター作家傑作選 〜プレミアム・コレクション〜
ペニー・ジョーダン著

 今回の感想には作品のキモになるネタバレが含まれております。

 ロマンス界、というかハーレクイン界かも、ここにはいろんなクッソ面倒くさいことになってるヒーローが存在する。田舎暮らしが出来なかった妻と離婚になった牧場主ヒーローとか、サウザー状態(=過去に最愛の人を亡くした為こんな辛くなるなら愛など要らぬ!てなってる人)のヒーローとか、まあいろんなバリエーションがあるんですが、私がハーレクイン界で最もクッソ面倒くさいことになってるヒーローだと思っているのは「過去に精子の数が少なくて子供を作ることが難しいでしょうと言われたヒーロー」一択です(異論認める)。ここでポイントなのは「難しい」であって「皆無」で無いんですけど、でもこれを聞いたヒーローは自分100%不妊だとまず思い込む。もっとお医者さんの話を真剣に聞いて。でもって100%の確率でヒロインが妊娠する。まあそうなるよね。で、何故クッソ面倒くさいことになっているかというと、この時点で「え、俺100%不妊じゃ無かったんだ!やった〜」ってならないから。ここでヒーロー、必ず「ヒロイン浮気しよった」「他の男の子供を自分の子って偽ろうとしてる」ってなる。

 面倒くさい!(月島byゴールデンカムイ)

 ということでタイトル通り、ヒーローはヒロインと結婚して超絶甘々蜜月期間を過ごしていたんですけど、怪我して精密検査受けたときにお医者さんに精子の数が少なくて子供作りにくいかもって言われるんですよ。もうねこの時点で読者は「察し」ってなるんですよ。お医者さんが「難しい」って言ってるのに完全不妊て思い込むヒーロー。で、常に子供欲しい〜って言ってたヒロインが、自分のこと愛してるから、真実を告げたら子供欲しいの我慢して自分の傍に居てくれることになるそんなんヒロインに申し訳ない!て思考になって、真実を告げずに唐突に離婚を言い渡すヒーロー。この時点で多少どうかと思いつつも、まあヒロインのこと考えて身を引くのね、ってヒーローに同情もするかもなんですけど。
 で、ヒロインに子供がいることが判明する。最初は、自分と離婚した後で彼氏できたんやな嫉妬!でキレっぽくなるのも、面倒くせえなあ!てなるけど、まあしゃあないかもって思える。だがその後にヒロインが必死にヒーローに「この子はあなたの子よ!」て告げても嘘を言うな!てガチギレ三昧。

 面倒くさい!(月島byゴールデンカムイ)

 最初のヒロインから身を引いた思いやりを思い出してくれ。
 てなもんでまあクッソ面倒くさいことになってるヒーローに嘘じゃねー!嘘じゃねー!ともう散々訴えるヒロインがほんっとかわいそうになってきてさあ……もう私の中でハーレクイン界で最もクッソ面倒くさいヒーロー堂々一位ですよもうクッソ面倒くさい……。
 救いなのは二人の子供のかわゆさなんですよ子供カワイイ。彼のかわいらしさに癒やされながら読んでた。
 でもクッソ面倒くさいペニー・ジョーダンのヒーローが好き過ぎる私にはご褒美なのでした。これが言いたかった。前振りなっげえな!

 ちなみに派生で子供欲しくないからパイプカットしたヒーローがヒロイン妊娠させてガチキレるも最終的に手術が失敗してたとかパイプ復活してたとかバージョンもあります。序盤でパイプカットってキーワード出たら100%パイプ生きてますここ試験に出ますよ。

 ヒーローの思いやりが明後日になってるんでやっぱり話し合おうって思った一作。