「魅せられた伯爵」感想

「魅せられた伯爵」感想/ハーレクインセレクト
ペニー・ジョーダン著

 久しぶりにとんでもねえヒロインが登場してくれて改めてタイトルへ「どこに魅せられたんだよ!!!」と突っ込まざるを得ん。
 いやペニー・ジョーダンに限らず、というかヒロインヒーローどちらとも限らず、本当に唐突にとんでもねえ主役がバーン!と出てきてくれるもんですが、今作のヒロインのインパクトもなかなか。
 というかペニー・ジョーダン先生はわかってやってそうな気がする。このヒロイン、性別逆やったらかなりしょっちゅうヒーローとして出てくる設定やん?って思ってこれ絶対わざとでしょ。
 以下ちょっとネタバレ?入りますが(ハーレクインはハッピーエンドです、って言うレベルなんでネタバレ?とも思うんですが)。
 とにかくヒロインの思い込みが激しい。いやそこでヒーローのこと悪く思うって認知のゆがみやばくない?相当やで?部屋に入る人が「失礼しま〜す」って言ったら「こいつ私に今から無礼を働くのを予告しやがった」ってキレるレベルのゆがみやで?大丈夫?
 そんでもってヒーローがつらみ、って思ってる上追い打ちかけていって、最終的に「あなたのことが好きになりすぎて怖くて素直になれなかった」ってあれ、これ性別逆やったら本当にしょっちゅう見てるパターン!て思いまして。絶対逆にしてみたら、って思ったから書きなすったんでしょこれ。
 てなもんですんげえ不幸なヒーローが至るところで涙を誘う設定になってたんですが、案の定面白かった(案の定の使い方が非道)。あ、今作は本当にヒーローが不憫です。こんな可愛そうなヒーローも珍しい。いい人。なんで貧乏くじを引かされる典型なタイプ。本当に不憫。
 しかし最終的にはそう思ったけど、いまさっき最初読み返して、序盤は普通に「惚れた女の人にへまをやらかす残念なヒーロー」だったんで、ヒロインの怒りもごもっともやったな、と。途中のヒロインの思い込みのインパクトが強くて忘れてたけど、ヒーローもダメダメでしたわ。うん。通常でした。
 でも好きなんだよおおおおこういう男女が素直になれなくてイギギギギギギってなってんの読むの本当に好きなんだよおおおおおおお。
 しかし今作、ヒロインとヒーローのインパクトに負けないでっかい社会問題もぶっこまれててなかなかに骨太な内容でもあった。

イキりヒロイン、二十年後に黒歴史として「ああああああああ」ってなってないといいのに、と思ってしまった一作。

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