「この長い夜のために」感想

「この長い夜のために」感想/二見書房
シャノン・マッケナ著

 正直に申しますと、中ほど〜後半は結構読むのがしんどかったです。#09と#10の緊迫感とスピード感が素晴らしかったのもあったのかもですが、というか序盤とか全てのシリーズ通りの面白さだったんですがね。というのもヒロインがね、だんだん彼女にイラっとしてくるんですわ。最初はうんうんと読んでたんですけど、このお嬢さん、フッツーのお嬢さんなのに、命狙われてて、なんでそこまでかたくなに「人の世話にならん!」と言えるのか、「敵に負けたりしない」とか言えるのか。いやあなたがそれこそお世話になってるタマラさん(#06ヒロイン)みたいに数々の修羅場をくぐり抜けてきたならまだしも、てか彼女も重要な部分はマクラウド兄弟とかに頼ってたからね? 確かにあなたも修羅場は通ってきたけど、だからってその後自分を鍛えたりとかしてないんじゃろ?なんなのそのかたくなさは。他人の心配も迷惑ってか!
 そんなんでキレ散らかしながら読んでまして、途中でヒーローも「もうマヂ無理(超訳)」ってなってて、さすがにこれはヒーローが投げても許されるわこんなん。正直ざまあって思ってしまうくらいのヒロインの身勝手さで、は?これがシリーズ最後なん?って、がっかりしてましてん。

 途中までは。

 シャノン・マッケナ神の手のひらの上で踊らされてましてん私。
 そもそも、このヒーローが「無理ぽ(超訳)」って言ってるのに読者がスカっとするのも、マッケナ先生の計算のうちだと後から思ってですな。最初は「物語を進めるためなんじゃこれは。だってヒロインが隠れてたら物語進まんじゃろだから我慢せえ」って自分に言い聞かせてて、ヒーローが一旦ヒロインから離れてもどうせ後で合流するんじゃろ、とか斜に構えて読んでた。
 違いました。
 最後のヒロインの、両親への思いが書かれた部分で、それまでの一連のヒロインのきっつい行動が物語を進める為だけじゃ無かったんだ!って目からうろこというか開眼というか、これを書くための伏線だったのか!と。最後になって一気にテンション上がってヒャッフー!最後に素晴らしい一作だった!と。申し訳ない手のひらを返したような勢いでしたが、よい話でした!上記の理由で途中ダルみましたが、最後まで読んだら泣いた。ええ話でした。
 そんなんで、ヒーローが一旦離れてそれこそ物語を進める意味もあったかもですが、ここで読者がこれはしゃーないと思わせるほど、作者自身もヒロインの行動をどうかと思わせたくそこまで書いたんで、それを踏まえ、ラストがあるんだな!と。多分!!!
 以上勝手な考察なんですが、今作も非常によかった。面白かった。いやでも、ヒロインとヒーローが一旦分離してからの展開はほんっといいっすよ。それまでのヒロインへのイライラも一気に解消される。最後の最後も泣いたわあんなん……レイチェル……ミーシャ……幸せにな……。

 ということで、マクラウド兄弟シリーズ最後まで楽しみました!
 結論としてシャノン・マッケナ先生は神ですが、旧約聖書の神で、油断したらソドムとゴモラみたいに硫黄爆弾ぶっ放される仕様です。

 こちらマクラウドシリーズですが、このブログにて面白いですよとお勧め頂いたもので、そういう縁あって入手しましたが、大変楽しみました。お勧めありがとうございます。この場お借りしまして御礼申し上げます。

 シリーズ最終話だけあって最後の最後は本当にファンサ有り!な一作。

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