「緊縛の檻」感想

「緊縛の檻」感想/ソーニャ文庫
泉野ジュール著

 悪いけどヒーローがロシア人ぽいだけでテンション上がる。頑固一徹でミステリアスで存在がもう淫美(ロシア人に謝れ)。
 そんな!わけで!影のあるおそロシア人ヒーローが!無垢な!ヒロインを!タイトル通り!な展開になるんですが。
 エロいよね(ほくそ笑み)。
 こちらの作家さんのお話は西洋ファンタジー系の冒険ありロマンスをいくつか拝読しましたが、今作は近代?になるんですかね?世界風の一昨。ファンタジーな要素は一切無し。ですが個人的に「オークション」「娼館」「縛り」という設定がどこかしら異世界風な要素がある、気がしておりまして、なかなかにファンタジーな空気も楽しめる内容になっておるのではないかと。あくまで個人の感想ですが。
 泉野さんの産み出すヒーローは苛烈な情愛をガッツんガッツんヒロインと読者に見せ付けてくれますが今回も素敵にご披露下さいます。いいよね!んもうこういう狼!て感じの深くてちょっと重いまでの愛。つがいを一生愛しますが!という態を微塵も隠さない潔さ。さらに今回はヒーローがそういう道?に進んだ過去もあんまり甘くはないネタにはなっておりますが物語に深みを与えておるのではないかと。あと勝手にニヤニヤして読んでましたがヒーローの外観とか動作とかの描写に、上品に言えば、今作はより色がより深く表現されておった気が、ダイレクトに言うと歩いただけでエロいな!て思ってました。
 ヒロインもよかですよ。なんというか無垢なヒロインが開眼して深みにハマっていく過程を読んでる背徳感!好きだ!
 あと忘れてはいけないのがヒーローの秘書!申し訳ない私のために!!!やめてその見た目と性格で隙あらば愛称で呼ぶのはやめて堕ちるから!
 最後に完全な好みなんですけどタイトルが簡潔で渋くてしかも内容にも合致して硬さの中にそこはかとない妖艶さも混ざらせててすごいと思いました。

お金で買えない価値がある、買えるものは貯金で、な一作。