「営繕かるかや怪異譚」感想

「営繕かるかや怪異譚」感想/角川文庫
小野不由美著

 もうなんというか今更再認識するまでもないっつーかテストに毎回出てるつーか全世界既知というかなんですけど小野不由美のホラーは怖い。しかもものすごいこのそこはかとなく漂う怖さ?がすごい。動揺してすごい言い過ぎ。ぎいえああああああムリムリムリ!という怖さではないんだけど、ひゅっと怖さが通り抜ける感じがもうなんというか絶妙過ぎて、むしろ作者が普段どういう生活してんの?って観察したくなるレベル。どういうごはん食べてたらこういう腹八分目くらいの恐怖が描けるようになるん?不思議。

 そんなんでホラーなんですけど、ブログの分類作成で失敗かましたのでホラーに追加できないんでミステリーに入れてしまってるんですけどホラーです。さっきも言ったけどこのじわじわと、気付いたらそこにおったねん恐怖が!的な話の進め方がすごすぎて怖い。あ、話ね。そして短編集というか、小話がいくつか収められた本で、毎回主役は違うんですけど、題名にもなってる営繕屋さんが毎回出てくる仕組み。三話目くらいから、早い人だと多分二話目から、この人が出て来てくれたらもうホッとするのよ。そんだけ怖い。前置き怖い。そして最高に面白い。いやこの面白いって今更言う?手垢ついてるっぽいのに?もっとこの作品のすごさ、素晴らしさをテメエのありったけの語彙で表現してみ?って言われそうだけど、申し訳ない最高におもしろいとしか言えん。だってネタバレになるじゃん!(言い訳) あとここで吐いちゃうけど四話目の怖さはガチ。最高潮って感じのヤバさ。
 著者のホラーって、幽霊怖いの奥に本当に怖いんは生きてる人間やで?ってのをガッと出してきてあばばばばばばってなることも多いんですけど、そのカタルシスとしてきちんと「いろんな人間おるけど、人間まんざらでもないで」って魅せてくれるところが最高に好き。

 ここで言う?って言われそうだけど、秋の十二国新作もお待ちしております!!!!!

共に暮らしていく一作。

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