「残り香の誘惑」感想

「残り香の誘惑」感想/ハーレクインプレゼンツ作家シリーズ
ペニー・ジョーダン著

 ラブロマンスの醍醐味ってんで、ひとつにいろいろ条件とか重なって心のすれ違いでこじれるのもあると思うんですよ。今作はヒロインのいとこ、しかも諸事情で長年交流が無かったんで彼の邪悪さがわからなかったヒロインがちょといいように扱われれ、ヒーローがヒロインの性根を誤解して進むってやつです。美味しいです。アタイは!こういう!心根の清いヒロインが!状況とか悪意とかによって!ヒーローに悪いように!勘違いされてる!始まりのロマンスが!だいすっき!!!!!毎回言ってる!!!!!!!!!

 てなもんで、伝統と格式を絶対に残したい廉価版絶許ウーマンなヒロインと、貧富の差悩まず全ての人にいいものを体感してもらいたいマンなヒーローが対決するところから開始される。二人はその辺全然譲らない姿勢なんだけど、ヒロインの金困いとこが「そんなんはどっちでもいいからとりあえず金くれや」マンで二人に「お互い歩み寄ってる感じよ」って嘘吹き込んで、主役二人は「まーこっちの言うこと呑んでくれるなら」ってんでその辺話し合わずに会っちゃうのがミソ。二人とも惹かれ合ってるから、仕事の話していがみ合いたくない。しかももう譲ってくれてる(と思い込んでる)んだし。そういうフィルター無くなったら素直な二人はガンガン惹かれあってしまってラブラブモードに。この辺の構成とかほんっと好き。上手い。
 あと現代物ラブロマンスでは主役二人の職業とかも重要なキモになる場合も多いんですけど、そこも物語に添える色としてうまく使われているとすげえなあと楽しさ倍だと、個人的には思っておるんですよ。私がコンテンポラリ好きなのもそういうところがあると思います。

万物は流転する一作。

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