「王領地伯のエメラルド ~相愛の瑕~」感想

「王領地伯のエメラルド ~相愛の瑕~」感想/ハニー文庫
夏井由依著

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 故あって一旦別れを告げた殿方(=ヒーロー)に対して、やはりすっぱり諦める事ができず、なんとかもう一度縁を結ぼうと頑張り一念発起したヒロインと、タイミング悪くてしかもフラれたこともあってかなりお拗らせあそばされたヒーローとのロマンス。ツン!ツンデレヒーロー!ペニー・ジョーダンらいすっき拗らせヒーローらいすっきな私へのごほうびか!あいやお気遣いなく!
 そんなんで情緒溢れる文章で綴られた繊細にみせかけてその実情熱的な極上ロマンスだったわけですが。出だしのツンヒーローがデレていく過程がおいし過ぎて悶えてました。おおおおお招待しちゃってるうううううってもうその部分だけで美味しい。いやいやめっさ序盤ですやん、まだツンでしたやん、って突っ込まれそうですが、その微妙に傾きかけてきてるううっって瞬間が美味しいんですよ。いや聞いてない。だめもっと聞いて!ツンデレヒーローがデレていく一瞬のきらめきをもっと語らせて!(うるさい)
 このまま続くとヒーローのツンデレでモエモエのみを垂れ流しそうなんでちょっとオノレを律しますが、ヒーローと某御仁(ネタバレの為ややフセ)に挟まれてしかも諸事情で疎まれもしてるヒロインが不憫なんですが芯が強い。というか結構強い。序盤こそヒーローにすげなくあしらわれアラーとなってるんですが、なかなかに打たれ強かった。まあそこで諦めたらお話終了ですよ、てなるんですけど、それでもヒロインは過去の辛酸から学習してか話の中程はしなやかに生きてて素敵でした。
 そしてとにかくもう美しい情景がこれでもかと重ねて出てくる内容は圧巻。そこかしこに美しいものが散りばめられた構成です。タイトル通りエメラルドの如くまばゆい時代を堪能できるんですが、油断しているとヒロインのホームラン(比喩でなく)にド肝を抜かれる。まああの場面カタルシス指数がハンパなくて私最高に好きなんですが。

ルネサンス時代に消えかけた愛も復活させちゃう小粋な一作。

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この記事へのコメント

夏井由依
2018年06月16日 00:31
ありがとうございます…!!!<(_ _)>

あいやお気遣いなく!…膝から崩れ落ちました…
φ(..)メモメモ勉強になる…
温かなご感想頂いて嬉しいのと、まへばら様の素敵文章にもうおかしくておかしくて…
ありがたや…嬉しや…楽しや…<(_ _)>!

心から感謝いたします…!


よし
2018年06月16日 05:33
いらっしゃいませ。こちらこそ素敵な一冊をありがとうございます。すごく楽しかったです!
ヒロイン、ヒーローの恋物語が繊細に描かれているのも、それらをとりまく状況が美しい場面はもちろん、そうでない場面すらも彩り鮮やかに描かれていて感動しました。

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